RSAとは
RSA(Responsible Service of Alcohol)は、オーストラリアで飲食店などでアルコールを提供する際に取得するライセンスです。
オーストラリアでお酒を取り扱っている飲食店で働くには、RSAが必要になります。これは、オーストラリアの法律で定められていることで、RSAを所持していない従業員(ビクトリア州では働き始めてから一ヶ月間は猶予がある)がいると、店側が罰金を課せられることになります。なので、飲食店で働こうと考えている方は、RSAを取得しておくと有利です。
なお、RSAは州によって違いがあり、例えばVCT(ビクトリア州)で取得したRSAはNSW(ニューサースウェルズ州)では、利用できませんので、新たにNSWでRSAを取得する必要があります。一部例外もあり、州を跨いで利用できる場合もあります。しかし、法律は変わる可能性があるものなので、最新の情報を参照することをお勧めします。
私もメルボルンの飲食店で働くために、RSAを取得しました。その時の体験を記事にしていきたいと思います。
RSAの取得方法
取得方法は大きく分けて2通りあります。
- 現地講習
学校等で講習を受ける方法です。7時間の講習を受ける必要がありますが、講習自体は1日で終わります。英語での講習になるので、ある程度の英語力は必要になります。 - オンライン講習
RSAはWEBからも受講可能です。受講料が安く、一ヶ月の間で少しずつ進めることができるので、時間に余裕がある方や、英語が苦手な方にお勧めです。
現地での受講方法
私はRGITというスクールで受講しました。
受講料が$60と安いですが、資格を受け取るまでにおよそ1週間程かかりました。他の学校では、もっと早く資格だ手に入るものもあるそうなので、急ぎの方は、別のスクールで探してみると良いかもしれません。
予約方法は簡単です。
予約フォームから、自分の都合の良い時間帯のRSAのコースを選択し、支払いをします(RSA以外のコースもあるので、間違えないように注意してください)。
そうすると、メールが届きます。メールには、Task1の問題と参考資料が添付されているので、回答して指定のメールアドレスに送信する必要があります。(問題数が多くて面倒なので、ChatGPTやGoogle検索を利用すると楽です)
その後、学校でTask2とTask3を受講して、コースは完了となります。
私は、受講後1週間ほどで資格を受け取ることができました。
学校はフレンダーストリート駅の近くにあります。
受講者は20人程で、私以外に日本人はいませんでした。授業中は軽い雑談程度はありますが、がっつり発言を求められることはないので、気を張る必要はありませんが、居眠りをしていると注意されるので、前日はしっかりと睡眠をとっておくと良いでしょう。午前中は先生の講義を聞くだけなので、特に眠くなりやすいです。途中でランチ休憩を挟み、午後からは試験が始まります。試験といっても、テキスト、Google検索、ChatGPT等なんでも利用して良いので、そこまで難しくはないです。回答が終わった人から、先生に答案を渡して帰宅して良いと言われます。私は、英語が堪能でないので、最後の一人になってしまいましたが、それでも午後3時半くらいに終わりました。朝10時から開始だったので、結局5時間半くらいで終わってしまい、少し拍子抜けしてしまったのを覚えています。
オンラインでの受講方法
おそらく、一番安いのはGTAだと思います。
ただ、面倒なのが、ビクトリア州用のRSAではないので、受講後にビクトリア州に対応するための追加受講が必要になり、少し時間がかかります。
オンラインの場合は、受講開始から一ヶ月間の猶予があります。
しかも、回答がいろんなサイトに出回っていたりするので、英語力がなくても合格することができるでしょう。1番の難関は動画を撮ってのスピーキングテストですが、こちらも、何度も取り直しができるので、時間をかければ誰でも合格できると思います。
ただし、誰も急かしてくれないので、面倒臭がって一向に進まないということにもなりかねません。面倒臭がりだという方は、現地での受講か答えを見ながらサクッと1日で終わらせてしまうのが良いでしょう。
まとめ
RSAを取得するのは面倒だと思いますが、オーストラリアのお酒に関する知識を学べますし、現地受講なら、同じ受講者から仕事についての話を聞いてみたりすることもできます。バイト先を見つける上でも有利になるので、飲食店で働きたいと思っている方は、オーストラリアに着いてから早めに取得しておくと良いと思います。
注意点としては、RSAと書いてありながら、正規の資格ではないものもあります。サイトをよく確認したり、レビューを見たりして、偽物の資格を取らないように注意しましょう。
見分け方としては、政府公認のマークがあることを確認しましょう。
