オーストラリアでファームジョブを検討されている方も多いのではと思い、参考になればと思い記録をブログとして残そうと思いました。少しでも参考になれば幸いです。
なぜファーム?
2024年の6月からワーキングホリデーでオーストラリを訪れている筆者ですが、当初はメルボルンで語学学校に通っていました。そして、二ヶ月間の学校生活が終わろうというところで、この先の方針を決める必要がありました。特別アルバイトをしていた訳でもなく、次の宿泊先も決まっていなかったので、別の州への移住もありだなと考えました。
以前、メルボルンは寒いと愚痴っていたときに、ブリスベンは夜でも10度くらいだから過ごしやすいよと言われたのを思い出し、北側を目指してみようと思い調べていたところ、丁度これからファームのシーズンが来るという情報をインターネットで得ました。セカンドビザを取ろうと思っていた訳ではありませんでしたが、セカンドビザの取得で日数が足りず困っている人が多くいるという話を聞いていた私は、後で後悔するくらいなら先に取っておくかと思い、ファームへ行くことを決めました。
Ayrを選んだ経緯
ファームジョブと一言でいっても、いろんな種類があることを知りました。大まかに分けると下記の3種類です。
- Picking
野菜や果物の収穫 - Packing
収穫物の梱包 - Planting
種まきや苗植え等
その他にも、柵を建てたり、枝の剪定をしたりとたくさんの仕事があります。
私の中では、ファームジョブといえばピッキングのイメージが強かったので、興味深い情報でした。
また、他の仕事でも共通ですが、幾つかの働き方があります。
- Full Time (フルタイム)
日本で言うと正社員
週38時間の労働時間と有給の保障あり - Part Time (パートタイム)
日本で言うとアルバイト
一日最低3時間の労働と有給の保障あり - Casual (カジュアル)
日本で言うと日雇いバイト?
保障はないが、最低時給が約AUD29/hと高額(2024年8月時点)
個人的には、セカンドビザの取得条件として必要な88日を最短で終えたいので、Full-timeが理想でしたが、募集条件に車の免許の所持が必須になっているものが多く、国際免許を取得しておくべきだったと後悔しました。(クイーンズランドでは、日本の免許を持っていれば、免許センターでの書き換えだけで済むそうですが、この時は知りませんでした。それでも、2週間程度かかると言う噂もあるので、タイミング的には微妙なところでした。)
と言う訳で、再度ファームについて調べていると、ワーキングホステルというものがあるということを知りました。
これは、ホステルに宿泊する代わりに、ホステルが仕事の斡旋をしてくれるというものでした。そして、ホステルには、同じような季節労働者が宿泊しているので、現地の情報取得にも最適なのだとか。時間もないし、悪徳なファームに捕まるくらいならこっちの方が安全そうだと思い、ワーキングホステルを探してみることにしました。
また、ワーキングホステルであれば、運転ができなくても、送迎代を支払いすることで相乗りできるという点も魅力的でした。
基本的に、アジア人が多いところは詐欺率が高いと聞いていたので、ヨーロッパ系の人が多く、且つ日本人も多い場所と絞っていったところ、Ayrという町が候補に上がりました。
検索して一番トップに出たのが、Ayr Backpackersというワーキングホステルでした。口コミを見てみると賛否両論で、否定的な意見としては何週間も仕事が見つからずに宿泊料金だけ取られるというものが多い印象です。コメントの日付を見てみると8-9月辺りではなかったので、これは大丈夫かなと思い、英語の翻訳に疲れていたこともあって、取り敢えずメールを送ってみることにしました。
返信はすぐにあり、規約の書類が添付されていて、確認して問題がないかを回答してくれとのことだったので、規約を読んでうわぁ色々罰金とか書いてあって面倒臭そうだなと思いつつも、問題ないとの旨を返信しました。ついでに、仕事の状況についても確認しました。
次の返信では、安全講習を受けろという旨のことが記載されていました。ホームページからオンラインで受講できました(講習といっても文章を読んで、簡単なテストがあるだけ)。最後にAUD20を支払って受講完了です。
仕事の状況については、今は忙しい時期なので1週間程度で見つかると思うと返信がありました。ホステルとしても宿泊客が収入源なので仕事がなくてもあると言ってくる場合もあるそうなので、半信半疑ではありましたが、目論見通りの内容で少しホッとしました。
こうして私は、Ayrで働くことを決めました。
メルボルンからエアーまでの道のり
エアーに行く方法は?
メルボルンからエアーへ行く方法は主に2通りです。
- 飛行機とバス
メルボルン(タラマリン)空港から飛行機でタウンズビルまで行き、タウンズビルからバスでエアーに行く方法です。 - 列車とバス
メルボルンからシドニー・シドニーからブリスベンまで列車で移動して、ブリスベンからバスでエアーに行く方法です - 自動車
自分の車を持っている人は車で行くと、現地でもそのまま車が利用できるので便利です
私は、寝台列車に乗ってみたいという夢がありましたので、鉄道を利用する方法を検討してみることにしました。また、シドニーやブリスベンといった都市にも停車することから、観光も兼ねられるのではと思いました。しかし、このプランの問題点は、ブリスベンからエアーまでの移動でした。
ブリスベンからエアーまで、バスの移動でなんとほぼ丸一日かかります。流石に、寝台列車で観光しながら移動して、さらに、1日バスに乗っているのはキツすぎると考え直し、飛行機での移動に切り替えました。
寝台列車にはまた別の機会に挑戦してみたいと思います。
メルボルン(タラマリン)空港まで直通のSkyBus
タラマリン空港に行く方法も幾つかあります。
- SkyBus
メルボルンのサザンクロス駅から空港までの直通便
Wi-Fiが利用できて、キャリケースの積み込みができる
所要時間は一時間程度
AUD20-24 - 電車やトラムの乗り継ぎ
CBDから空港への直通は存在しないので、乗り継ぐ必要がある
荷物が多いと大変だが、一番安い
AUD5-11 - タクシー
駅まで行く必要もなく、一番楽な方法
最も高額だが、複数人数で利用する場合には安く済む
オーストラリアではDiDiが一番安いらしい(諸説あり)
AUS30-40 - 自動車
車を持っている友達に送ってもらうことが出来れば、一番安く済みます。
友達にはコーヒーを奢ってあげるか、ガソリン代を渡してあげましょう。
私は、単身で荷物も多かったので、SkyBusを利用することにしました。
チケットは公式サイトからオンラインで購入することもできますし、バス乗り場でも購入可能です。
私は、色々調べて、最も安く購入できたKKdayで購入しました。何故か公式サイトより安く購入できて、オーストラリアの口座にはまだお金がなかったので、KKdayを利用して日本円で購入することでクレジットカードの手数料を抑えることもできました。
乗り方は簡単で、サザンクロスのバス乗り場へ行って、QRコードを提示するだけです。


一階にキャリーケースを収納して、折角なので二階の座席に座りました。
一時間程度で、空港に到着します。停留所が複数ありますが、T2,T3,T4の利用者は第一停留所で降車します。

私は、どこの停留所で降りれば良いか調べておらず、下車するときに焦ってしまいカメラをバスに置き忘れてしまいました。終わったーと思いながらダメもとで係の方に事情を話すと、カメラは発見されており、T1近くの停留所で預かっているとのことで、受け取りに行き、無事にカメラを取り戻すことが出来ました。
いざという時に焦らずに済むように、事前調査と車内アナウンスはよく聞きましょう。
焦っている時は碌なことがないです。
タウンズビルまでの飛行機
Ayr Backpackersのメールにも記載されていましたが、Jetstarが一番安いと思います。
私は、一番安い便を狙って、チケット代AUD100と、受託荷物が含まれていなかったので30kgのAUD40を購入して、トータルAUD140程度でした。(荷物だけ別で送る方法も考えましたが、思ったより高額だったのでやめました)
手荷物はデフォルトで7kg持ち込み可能です。
各種保険、荷物の量、座席の指定等のオプションがありますので、オプション次第では高額になる場合もあります。
私が購入したチケットは、T4だったので、SkyBusで空港に到着した後に、早速向かうことにしました。
まず、受託荷物を預けるためのタグを発券します。
下の画像の機械にバーコードを読み込ませます。

タグを貼り付けて、奥のレーンに受託荷物を乗せて重量等に問題がなければ、荷物が送られていきます。
(この時点では手荷物の重量検査はありませんでした)
Departureは二階なので、荷物の預けが完了したら、二階へ行き保安検査を受けます。
保安検査が終われば、フードコートに出るのであとは時間までゆったりと過ごしてゲートが開くのを待ちます。(ゲートによっては10分以上歩くので、ゆとりを持って行動しましょう)
私は、プライオリティパスを持っていたので、ラウンジでビールでも飲みながらゆったり過ごそうと思っていたのですが、なんと閉まっていました。
公式サイトを見ても特に情報がなかったので、原因は未だにわかりません。仕方がないので、マクドナルドでハンバーガーを食べながら待つことにしました。
すると、スマホにゲート変更のアナウンスがありました。こういうこともあるので、やはり、搭乗ステータスのこまめなチェックとゆとりを持った行動は大事だなと改めて思いました。(特に、構内アナウンスの英語が聞き取れないので余計に注意が必要です笑)
OnTimeになったのを確認して、ゲートに向かうと既に長蛇の列ができていました。近くに寄って様子を伺ってみると、手荷物の重量検査が行われていました。
まずい、今私のリュックには、大量の電子機器が入っていて、一眼カメラと合わせると10kgは余裕で超えてる。と焦る必要はなく、秘密兵器の登場です。
こんなこともあろうかと、カメラマン用の多ポケットベストを用意していました。
背面ポケットに、Let’Note,タブレット,電子書籍リーダーを詰め込み、フロントのポケットには、バッテリー,充電器類を詰め込みました。ポケットに入りきらなかったMacBookやカメラをリュックに入れて重量を測るとギリギリ7kgを下回りました。大量の電子機器を身に纏っているのがバレないかとヒヤヒヤしながら通ると、そもそも、検査員が怪しいと思った人しか重量検査をしておらず、重量検査せずに通過できてしまいました。
ともあれ、無事にゲートを通過できたので、三時間に及ぶフライトのスタートです。

一番安いチケットを求めたので仕方がないですが、フードやドリンクは有料の機内販売のみで、座席にはモニター等もなく、Wi-Fiもないので、おとなしくダウンロードしておいた電子書籍を読んだり、仮眠を取ったりして過ごしました。
到着間際には、夜になっていて、飛行機の窓からはタウンズビルの夜景が見えました。
ビルの灯りというよりは、格子状に広がっているオレンジ色の街灯が印象的でした。
20:05に空港到着後、受託荷物を受け取って、空港の外に出るまでとてもスムーズで20分も掛かりませんでした。

タウンズビルで宿泊
タウンズビルからエアーまでのバスは、一日二本しかなく、どちらも日中帯のため、タウンズビルでは宿泊する必要がありました。
また、AyrBackpackersのチェックインは平日のみなのですが、前宿のチェックアウトの都合で私がタウンズビルに到着したのは土曜日でした。その為、私はタウンズビルに2日間宿泊をして、その間に観光を楽しむことにしました。
本筋とは大分ずれてしまう為、こちらは、また別の機会に記事にしたいと思います。
宿泊先まで行く方法は3通りです。
- 宿泊先からのシャトルバス・ピックアップ
空港からシャトルバスが出ている場合がありますので、宿泊先のホテルに確認してみるとよいでしょう - 公共交通機関
バスを利用して移動することもできます
メルボルンと違い、キャッシュでの支払いもできます
バスの時間やルートのチェックだけ忘れないように注意が必要です - タクシー
空港にタクシー乗り場があるので、そこで行き先を伝えるだけです
(DiDiやUberは空港に呼ぶことが出来ないため、この方法しかないと思います)
空港からの利用だと初乗り運賃が高くつきます
私は、面倒でシャトルバスの手配をしませんでした。
時間的に、公共バスもなく、DiDiを呼ぶことが出来ないことに、この時気が付いた為、空港からのタクシーを渋々利用しました。(DiDiの呼び出し範囲外まで歩って呼んでみましたが、ドライバーが捕まらず結局引き返しました)
気になるタクシー代は、約AUD28でした。DiDIなら、半分以下で行けたので、失敗したなーという感じです。ホテルのピックアップならAUD10だったので、こっちを利用すればよかったです。まあ、ピックアップには事前連絡が必須なので後の祭りでした。
タウンズビルからエアーまでのバス
タウンズビルからエアーまでの移動は、GX450というブリスベン行きバスに乗りました。こちらのオンラインから予約が可能になっています。

One Wayを選択して、TownsvilleからAyrまでのバスを検索して予約します。
幾つかのプランがありますが、Early Bird等の安いプランは早めに予約しないと売り切れてしまいます。
安く済ませたいのであれば、早めに予約した方が良いです。
バスの停留所はフェリーターミナルに併設されています

こちらもSkyBus同様にチケットを提示して、荷物を預けて乗車します。
折角なので、海が見える左側の窓際の座席にしましたが、海が見えたのは最初だけで、あとは、ひたすら山,森,草原,畑しか見えませんでした。そして、朝日が只々目にしみる。

山に立ち込めた霧は雄大な自然を感じさせる風景でしたが、特に目新しいものはありませんでした。
そして、バスに揺られること約一時間、ようやくAyrに到着です。
まとめ
今回は、SkyBus > 飛行機 > タクシー > バス とエアーに辿り着くためにたくさんの乗り換えをしました。こういった時には何よりも事前準備が大切であると感じました。ネットワークが発達した今、大抵のものはオンラインで事前に予約できます。乗り継ぎが多いと、一つのミスが全ての予定を狂わせることにも繋がります。予定通り行かなかった場合の代替案等も考えておくと、いざという時に焦ることなく行動できるでしょう。
何はともあれ、オーストラリアの都市部以外で生活するなら、車はあったほうが良いなと感じた旅となりました。私は、セカンドビザの取得条件を満たせたら都市生活に戻る予定なので、買う気はありませんが、安く手に入れることが出来るなら検討の価値はあると感じました。